太田和之税理士事務所

コラム

クレジット納付

2021年5月29日

税金の納付は納付書を金融機関の窓口提出して行っている方も多いかと思います。
しかし、最近の時代の流れとして「口座振替」や「クレジット納付」も出来るようになりました。

 

今回はこのうち「クレジット納付」について情報を整理しましたのでご参考ください。

 

■メリット

①ポイントが貯まる。

クレジット納付でもカード会社によってはポイント還元されます。
しかしクレジット納付は決済手数料がかかりますので、この決済料がポイント還元率より高くなると差額の分だけ損をしてしまいます。後述にて決済手数料を記載しますが、一つの目安としてポイント還元率が1%以上のものからクレジット納付を検討されると良いでしょう。

 

②納付時期を遅らせることができる。

3月決算法人の場合、納付期限が5月31日になります。
クレジット納付により5月31日までに納付手続きを完了していれば、納付手続き後1,2カ月程度でカード利用引落日に口座から引落しされます。
なので、実質的に1・2ヶ月くらい納税を遅らせることができます。

 

③分割払い・リボ払いにより資金繰り対策ができる。

カード会社によって分割払いやリボ払いにより納税を分けて行うことができます。
ただし、決済手数料とは別にカード会社が定めている手数料が発生する場合があるので、利用する際には確認が必要です。

 

④24時間365日いつでも納税することができる。

インターネットでいつでも納税手続きをすることができます。
そのため金融機関の窓口に行く必要がありません。忙しい経営者の方にとってはこのメリットが一番大きいのではないでしょうか。

 

■デメリット

①決済手数料

最初の1万円までは76円(税抜)がかかります。
以降1万円を超えるごとに76円(税抜)が加算されます。

 

②領収書

クレジット納付の場合は領収書が発行されません。

 

③利用可能額

1度の手続きで利用可能額は1,000万円未満です。
クレジットカードのご利用の利用限度額が1,000万円より低い場合には利用限度額となります。

 

以上がメリットとデメリットです。
下記の参考URL【国税クレジットカードお支払いサイト】にて実際の納付税額につき、いくら決済手数料が発生するかを確認することができます。

 

以下、参考URLを記載します。ご参照ください。

 

【クレジットカード納付の手続】
https://www.nta.go.jp/taxes/tetsuzuki/shinsei/nofu-shomei/nofu/credit_nofu/index.htm

【国税クレジットカードお支払いサイト】
https://kokuzei.noufu.jp/